湯治とは

一般的には二~四週間ほどの滞在が普通で、日帰りや数泊で疲労回復の目的や観光で行く 温泉旅行とは違います。
日本には昔から温泉があり、湯治は平安時代からあったと伝えられています。古い歴史書にも温泉についての記述がたくさんありますが、湯治は一般庶民には無縁のもので、もっぱら時の権力者やその周辺の武士たちのものであったようです。江戸時代になってからは温泉に入ることが庶民(農民)にも広まり、湯治は一般的なものとなったようです。
湯治を目的に長期滞在する温泉地のことを湯治場(とうじば)といい、多くの場合、自炊が基本と なっています。
湯治は、昔から3日を1巡り(1サイクル)として、3巡り(3日×3サイクル=9日間)を基本単位として考えることが多いのですが、温泉地により入浴方法や日数は異なり、7日1巡りとしている湯治場もあります。